春の森より

久々に佇ずむワークをやってみました。

春の森より(2021.3.7)岩下愛

春が溢れている

蕾は芽吹いて

山は白くなり

鳥は頭の上で求愛をしている

遠くに街のゴーという音

このさきに、なにがあるとですか

さくらのときはいいやろうねぇ

屋根を小さな足音が伝う

冬と違い、騒がしい山

誰かが作った、枯れ木のテント

新しい、はじまった、繰り広げられる、前の、景色

うんざりする、あふれる、溢れ出す、生命力

佇んでいる間に、ふっと来る終わり

終わりを考えてばかりの、春

また、帰り道の、駆け降りるような足音が聞こえる


4 Comments

  1. 春が重なることで広がりを感じました。クールな印象だけど、あちこちの春が静かにたくさん感じられます。そのクールさがいいなと思います。
    そうだ。愛さんのはクール。感傷的を押し付けないところが好きです。

    1. みっきーさん
      コメント、ありがとうございます。
      小さいサイズで踊っている方は、手に小さな虫が止まっていて、一緒に踊っていました。こぶしの花は私の思い出の花なので、一緒に踊りたくなり撮影しました。
      クール、という表現、なんだか嬉しい私です。

  2. 歩いている下が透明な春の予感する雰囲気。
    透明がゆえに触ること、匂うことの繊細性を意識してしまう。
    ダンスがそれを喚起させている。
    そしてこの映像から思い浮かぶイメジネーションでさえ。
    素晴らしいです。
    生きている感じのビデオです。

    1. 広太さん
      コメントありがとうございます^_^
      もうこの時どのような気持ちで踊っていたか、記憶が薄くなっていますが、春になり、芽吹いて、動物が行き交う中にいると、自分がどうあろうと時間が流れていく匂いを強烈に感じたことを思い出します。

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