元日本代表新体操選手、アスリート、コンテンポラリー ダンサー。幅広いジャンルの舞台・映像作品等の出演や、アーティストとコラボ企画、振り付け、作品創りなど多彩に発展し、表現活動を行なっている。また、出演と並行して新体操、ダンスの経験を元に子供たちからや大人までトップアスリートから一般の方へジャンル問わず、レッスン、ワークショップ指導をしている。
Category Archives: 第一回・2月5日まで
インストラクション:まだ会ったことのない、ある男性の為の
▽▶︎△
言葉による、振付のインストラクションを作る。
→ そのまま聴き、イメージを身体の中で起こせるよう、音声ファイルにしました。
なんとなく、液晶の文字ではない気がしたので、書き記した画像も添付します。
他の人が読んだ声とミックスさせて、もう少し匿名性を出したい(依頼中)。
ダンサー、振付家。長野県生まれ。
2012年~パフォーマンスシアターグループ Comp.を主催。ダンス経験をもたない様々なジャンルのパフォーマーを起用し、即興的なパフォーマンス作品を発表。 近年は様々な振付家の作品出演など個人の活動に専念し、クラシックバレエやジャズダンス・声楽等の経験を活かしミュージカル作品や企業プロモーションなどのプロジェクトにも幅広く参加。振付家として、演劇作品やミュージックビデオへの振付提供や、演出等も積極的に行っている。
また、東北の郷土芸能やインドネシア舞踊に興味を持ち、東アジアに共通して見られる土着的な身体の在り方を研究。現地での滞在経験や文化交流を元に、2020年12月にソロパフォーマンス作品「彼の地の匂い」を制作、発表。中性的・野生的な身体が好評を得た。
実験② 「進んでいる」で作ってみた
WS重ねるうちに、とりあえずやってみないと先に進めないよなと思い、とにかく試行錯誤しつつ作っていってみることにしました。
今日時間があったので、まずは自分のインストラクションにて第1号を作りました。
【思ったことの記録】
・文章のインストラクションがあるから、それに沿っていけばいいという安心感はある。(つまりは、インストラクションの時点でちゃんと組み上げてないと、その時点で成立しないんだな…。※当たり前のこと書いててごめんなさい。)
・動画組み終わってから、音楽のこと何も考えてなかったことに気付いた…。今回はとりあえず自然音にて。
・ほぼ文章に沿って並べてみたけど、これはただ映像を並べるだけになってしまってるんだろうか?入れ替えたりしたらもっと違うんだろうか?
もしくはインストラクションの限界という可能性も排除できない…。
・それに関連して、自分で作ったものを客観的に見るのってほんと難しい。自分では意味がわかってるから、一貫性を持って見ることができてしまうのが問題。
・あと、やたら劇的になってしまうシーンがあった。
・一面空バックとか柵のポテンシャルはもっと使えたなと思う。
・ちなみに汽車感は個人的にはけっこう満足(これは自己満でもいいや笑)
・今日のWS終えての追記。ちょっと説明しようとしすぎてるのかもと思った。
『フレッシュフレッシュ』
土砂降りを歩いていると 傘から
水浸しのみかんが転がってきた。
つるつるひかるみかんの皮に惹かれて
近づいてみた。
ギョロギョロと眼球を飛び出すように見る。
スローモーションで、オレンジ色の小さな粒子が私に飛びかかる。眼球から頭のてっぺんそして足の指先まで電気のように刺激が染み渡るように痺れていく。
重たくなったまぶたをゆっくりと開けてみると
足元から広がるように
オレンジ色の雨が降ってきた。
甘い香りが鼻の奥を刺激し身体がとろけていく
皮膚から、毛穴から甘い香りが浸透して
鼻の刺激と合流して
身体がレインボーになっていく
気分が楽しくなってきて軽快なステップを刻む。singing the Rain。
身体の内側ではみかんの酸っぱい刺激が
皮膚を弾き
甘い香りが身体全体の血液を漂う。
土砂降りの雨の中を
みかんになった人は歩いている。
たてぃとぅてとぅーーん!
元日本代表新体操選手、アスリート、コンテンポラリー ダンサー。幅広いジャンルの舞台・映像作品等の出演や、アーティストとコラボ企画、振り付け、作品創りなど多彩に発展し、表現活動を行なっている。また、出演と並行して新体操、ダンスの経験を元に子供たちからや大人までトップアスリートから一般の方へジャンル問わず、レッスン、ワークショップ指導をしている。
灰と子宮
金 の チョコ が 入っていた ら アンラッキー のぞいてごらん キャラメルの中 30% off の 世界 は 安っぽい においがする まったなし の よーいドン
大きな つばさ を 広げたワシ は 黄色 の 爪 を たて て 自然保護活動中
わ~い わ~い
小指ほど の 大きさ の ほうき で ゾウ の 鼻の中 を そうじ しよう 光る 葉っぱ は ランダム に 落ちて きた
いまだ! 飛び立つ よ 羽 は 生えて きた
アボカド を 切った ら おっさん が 笑ってる えへ えへへ どうも ども
植木鉢 から 生えた 左手 には シガレット 灰 は すぐさま 子宮 の 中
ひとだま が 追いかけてくる
はずかしい ね やっぱり さ 逃げたい ね 全速力 で もぐりたい ね ティディベア の おなか の なか
さよなら さよなら ホームラン
インストラクション:牡丹雪の降る日
からだのまんなかを、じめんにおくり、
じめんを足の裏から、体の隅まで送りましょう。
それは、体の中にいたえんじ色の毛糸を絡め取りながら、
膝、鼠蹊部、お尻と背中、鎖骨、腕の柔らかいところと、後頭部をつたって、
指先と頭のてっぺんからゆっくり出ていきます。
出て行った毛糸が、さらさらと飛んでいきます。
掴めそうなら、それを掴もうと、試してみてください。
あなたに戻りたくて、毛糸はするすると触れてきます。
優しく応えてあげてください。
毛糸はあなたの体の先の方に綻びをみつけて、
少しずつ、解いていきます。
綻びが糸になり、あなたの糸は、あなたの中に
あったえんじ色の毛糸と絡み合っていきます。
やがてそれは、おおきなおおきな手袋になり、
溜池の真ん中にある、
白樺の木をやさしく抱きしめます。
インストラクション「進んでいる」
今、あなたのいる場所が、世界の中心です。
手を差し伸べると、感じられる風景があるでしょうか。
世界のどこかで、今、それはきっと存在しています。
ゆっくりと手を動かして、その風景を探検してみてください。
手を動かすにつれて、風景が変わっていくかもしれません。
他の身体も、一緒に世界の探検を始めます。
右脚、左肩、頭、脇の下。。。全て違う風景の中にいるかもしれません。
ふっと、身体が1つだったことに気付いてください。気付いたら、あなたの身体は汽車に乗っていたみたいです。
運ばれて。運ばれて。揺れる。音が聞こえる。
身体が運ばれるということは、重力の上を滑っているということなのかもしれない。
もしくは別の何かかも?
この汽車は、いつの時代を走っているのか考えてみてください。
その時代は、今から少し離れているところにあるかもしれないけれど、地続きには違いありません。
その時代に、存在することはできるでしょうか。
それはどんな感覚?どんな匂いがする?座席の生地はどんな感じ?
他にどんな人がいるでしょうか?彼らとコンタクトは取れるでしょうか?
汽車は目的地に向かいます。
まっすぐか、あるいは寄り道もするか。
今走っているのはどのあたりでしょう。
地図を広げて。目的地を探して。
迷ったら、誰かに聞いてみる?
それとも自分で見つける?
運ばれるのか、私が進んでいくのか。
迷ったら、世界の中心に戻ってくればいい。
海に沈む
ぬれないように ギリギリのラインで 夕陽めがけて 軽くホップ
ふわっと浮いた髪は 波をうち 心地よいテンポを刻む
なんだか息苦しくなり はいてはいて、ゆっくりすう 水を含み重たくなった黒のワンピース 耐えられない 脱ぎ捨てたい
まるくなってみたら、指先からほどけていき
海の中を彷徨う やどかりとのダンス
振り返ると夕焼け 太陽が夕方になると赤くなるように
犬は夕方になると何色になるのかな その色になって、染まって、味わって、包まれて、思いっきり走り出したら、押し入れの中 そっとふすまを開けるとそこは夜
他者に世界観を表現してもらうためのインストラクション
ダリの絵。(仮)
一見とても具体的に描かれる現実。だけど大きく何かが違う。
そこには戸惑いは一切ない。
驚きだけ。
潔いほど大きな違和感が面白くも感じられる。
空には岩が浮かび、魚はおしゃべりをする。
わたしの足は、わたしを置いてどこかへ歩いていってしまう。
心地よい浮遊感を感じる。
だけど、それは空へ浮かぶのではなく地面にめり込んでいる。
地球に溶けてしまうんだろうか?
いいえ、わたしは陽気なフォークロアの音楽になる。
音の波になる。
それはただ陽気な気分だけを届ける波であり粒子。
つやつやした陽気な粒子は輝きを増して光に変わる。
どこへでも行ける光。
いつかダークマターに出会えるんだろうか。
ダンスカンパニーhoramiri代表
1967年 島原に生まれる。(現在、北九州在住)
北九州大学商学部在学中、同校演劇研究会に所属。
1993年、Uターンして「飛ぶ劇場」入団。
1997年、(財)地域創造の「舞台芸術活性化事業」(竹内登志子氏の指導・振付の元、飯塚市と埼玉市でコンテンポラリーダンス『nostalgia』の公演を行うもの)にてはじめてコンテンポラリーダンスに触れる。
2004年 コンテンポラリーダンスカンパニーhoramiri設立。
2005年 『くじらのひげ。』
2009年 『月の沙漠』
2010年 『きつねの嫁入り』
2015年『黒の物語』
2017年『around the circle』
2019年『ストライプ』
覚書③自分の声と2月3日と踊る
2021年2月3日20:37-20:44 家の前の交差点
うっかり防犯カメラの前に立ってしまった
悪いことはしていないはずだ
たくさんの家から集まって来るお湯らしき音がシャラシャラしている
カシオペア?オリオン?オリオンか
車の音、それ以外はない。
星が出ていて嬉しい
2月3日
母の誕生日
2月3日
妹の子どもがうまれた、さきほどうまれた
2月3日
祖父が夢に出てきた
いつも通り、座敷に、堂々と、いた
夜の景色を感じても
そのことしか目の前にうかばない
静かであれば、静かであるほど
ウエストリンギア
メディカルハーブ
アカシア
オリーブ
カツラ
背が高い玄関から、
少し遠くなったオリオン座、を、みる
春に近づき、
空気がやわらかく、ぬるりとしている
今日は何か踊りと言葉を残したいな、と思う日だったので、先程の夜の7分の言葉たちで踊ってみました。
今回は自分の声でチャレンジ。2テイク撮ったけれど、1テイク目を使いました。
意識せず撮影しましたが、今日のワークが体に残っているなと、動画を見ながら感じます。止まる、ポーズとポーズの間、物や壁などと関わって自分の形を作る。
今は言葉から動きを産んでいますが、今度は動きから言葉を産むのも試してみたいな、と思っています。(今日、お話しに出ていてなるほど!とおもったのです)
夜は何故か昼より言葉が出てこない。昼はあふれるように言葉が出てくるのに。暗いからか?怖いからか?静かだからか?